植物フェノタイピングに関する研究
コンピュータビジョンを用いた植物形質情報の計測・抽出・可視化に関する研究
 植物の栽培管理で重要な「生育状態の評価」は,これまで目視による観察や経験による試行錯誤的方法によって行われてきました.また,植物の成長は,気温,日射量,土壌水分などの環境因子の影響も強く受け多様に変化してしまうため,これまでの方法だけでは,これらの変化を高精度かつ詳細に捉えることはほぼ不可能な状態でした.
 最近では,ICTの発展によって映像関連技術の低価格化も進んでおり,可視画像だけでなく,分光画像や深度画像を比較的簡単に撮影できるようになってきました.
 本研究室では,これらの技術を用いて植物の成長やその環境応答性を定量計測するためのシステムの開発を試みています.さらに,得られた情報を用いて植物の生育指標の算出や,植物生育状態の非破壊評価手法の開発も行っています.

高速植物フェノタイピングシステムの開発に関する研究
 植物の育種や栽培管理技術などの高度化には,植物の成長やその環境応答性に関する情報を定量的かつ高速に連続計測・評価する技術の開発が求められています.また,近年のICTの目覚ましい発展を背景にして,これらの情報をより高速にかつ高精度に計測するための高速植物フェノタイピング技術に関する研究が国内外で盛んに行われています.しかしながら,計測装置は高額なものが多く,広く簡単に利用できる技術という状況にはなっていません.
 本研究室では,廉価なIoTデバイスとオープンソースを組み合わせることにより,植物の形質情報を高精度かつ連続に計測可能なフェノタイピングプラットフォームの開発や,開発したプラットフォームにより計測された情報を高度に可視化するための技術開発を行っています.

スマート農業に関する研究
IoTを用いた環境計測・制御システムの開発に関する研究
作成中

低コスト農業支援ロボットの開発とその妥当性の検証
 我が国の農業現場では,農業就業者の高齢化や担い手の不足により,作業者の確保が年々厳しさを増しています.このため,農業生産現場で活用できる農業支援ロボットの開発・導入が急ピッチで進められています.本研究室では,植物生育の計測や圃場内の監視をはじめ,農業資材や収穫物の運搬,農薬散布等の農作業を支援する小型で低コストなロボットに注目し,その計測・制御理論・技術やロボット本体の設計・開発を行っています.さらに,開発したロボットは,本研究室が所有する園芸施設や実際の農家圃場において実証試験を行うことにより,性能評価だけでなく,機能拡張や多面的利用技術の開発を進めています.